ダンス解剖学「足のアーチ」について
足の理解を深めるために、今日はアーチ構造について学んでみましょう。
足のアーチは、土踏まずだけではなく、
3つのアーチで構成されています。
内側にある「内側縦アーチ(ないそくたて)」
外側にある「外側縦アーチ(がいそくたて)」
横方向にある「横アーチ」
この3つで構成されています。
以下、画像参照
①内側縦アーチはどこにある?
●構成する骨
踵骨距骨-舟状骨-内側楔状骨-第一中足骨
②外側縦アーチはどこにある?
●構成する骨
踵骨-立方骨-第五中足骨
③横アーチはどこにある?
●横アーチは3つ
中足骨レベル
楔状骨レベル
舟状骨-立方骨レベル
以上の3つで足のアーチが作られています
バレエのレッスン中に
「足裏の3点にしっかりと乗って!」
「足裏の3点を感じて」
と注意を受けた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか??
その3点とは、上記のイラストのイメージです。
足裏にしっかりと荷重できることで、骨盤や上半身が安定して動かしやすくなります。
(上行性の運動連鎖)
逆に、上半身や骨盤が安定することによって
足にもしっかりと荷重でき、使いやすくなりますよ。
(下行性の運動連鎖)
「足のアーチ」は変化する
アーチは柔軟に変化できることも必要です。
・アーチが高いと、足部は硬い足(剛性(ごうせい)が高まる)状態
・アーチが低いと、足部は柔らかい(剛性が低い)状態です。
バレエレッスンでは、
「足のアーチを保ちなさい」と言われることも多いですが、
どんな時も常にも保持し続けるものではなく、
動きの中で、足部は柔軟に変化、適応できる必要があります。
例えば、
ジャンプの着地の際には、適切にアーチが潰れることで
衝撃を吸収し、身体を守っています。
プリエでも、アーチは適切に潰れていくことは自然なことです。
「母趾球、小趾球、踵の真ん中」
この3点へかかる体重のバランスが変わって、
アーチを変化させることで、
でこぼこの石ころの道や山道のような凹凸のある地面にも
対応できていますよ。